我々は、結局居酒屋を3軒はしごすることになる。
2軒目は、『半兵衛』という昭和レトロを売りにした居酒屋。
3軒目は飯田氏春日氏と別れ、明橋先生と映画祭を共催してくれている「富山まちなか研究室」の井上さんという女性とさらに居酒屋に流れも、翌日は映画祭本番。あまり遅くならないうちにお開きとなった。
地元ビジネスホテルに泊まり、朝8時に起床。
昨夜『半兵衛』でトリス・ウヰスキーをダブルでガンガン飲んでいたせいか、少し頭が重い。
まず「富山まちなか研究室」にいくと、すでに富山大学映画研究会の人たちや、実行委員の皆さんが、早くから準備のために働いてくださっている。
実は、昨夜12時近くに居酒屋を移動するときに、「富山まちなか研究室」の前を通りかかったのだけど、そのときも皆さん準備のため、働いてくださっていたのであった。
まことにありがたい! 感謝感謝である。
なんか、こっちが酒を飲んでいるのが、申し訳なく思ってしまったものだ。(すみません(汗))
そしてありがとう!!
映画祭開催日、ぼくの最初の仕事は、知の交流スペースとしてメールマガジンや出版活動をしている「シノドス」の取材として、飯田泰之氏、春日太一氏にくわえ、富山大学芸術文化学部の深谷公宣先生と座談会。
春日さんと深谷先生の弁舌が冴える冴える!
テーマを「映画は何を表現するか?」「女優とは何か?」というもので話そういうことであったのだが、話しはいろいろと弾みにはずんだため、この座談会のテープ起こしをする人は大変であろうなあと思うことしばし。
ともあれ、座談会終了後にみんなで富山のラーメン屋で昼食。
富山には「富山ブラック」という名物ラーメンがあるのだが、ぼくたちはあえて「富山ホワイト」と銘打ったラーメン屋にいく。美味しかったよ。
それが終わると、この4人でやはり映画についての座談会をプレイベント会場で行う。
司会は飯田さんが買って出てくれて、そしてまたしても映画史の専門家春日さんのトークがすばらしい!
深谷先生もご自身の映画論を語ってくださった!
やがて座談会が終わるとオレは映画祭の司会のために会場へ足を運ぶ。
実は、その日は朝から激しい雨。
イベントごとに雨は天敵である。
雨が降ると客足がひどく悪くなるのが通例なのだ。
はたしてお客さんは来て下さるのであろうかという心配をしているうちに、いよいよ第一回目の上映会がはじまったのである。
司会役のオレと笹岡由衣子はステージに上がったのであった。
(続く)