巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

階級社会と競争社会


階級社会と競争社会のどちらを望むかと問われれば、それは人それぞれでありましょう。


これらの社会を表すとすると、階級社会は「平和な社会」


競争社会は「戦争の社会」ということができます。


これは日本の歴史に例えると大変わかりやすい。


日本には戦国時代という時代がありました。

これは、げこくじょう下克上の時代であり、力のある者がナンバーワンになれた時代でした。


いわゆる階級身分は関係なし。豊臣秀吉のような身分の低い者が天下を狙えた。織田信長徳川家康のような小大名が、天下を狙えた時代で時代ということです。


最終的に階級や身分がない実力の世界を制したのは徳川家康


家康はまたふたたび戦乱の世がこないように、あるいは徳川家が安泰であるために、しっかりとした身分制階級システムを作った。

将軍は徳川宗家か、御三家から出すということにし、親藩(徳川家と血縁のある大名)、ふだい譜代大名(戦国時代、徳川家の家来であった大名)、外様大名(関が原の合戦前後に徳川家に味方した大名)と序列をつくった。

譜代大名は領地こそ少ないが、幕府の要職に就ける地位であり、外様大名は例外を除き幕府要職には就けないとシステムを武力によって制定することで「パックス・トクガワ(徳川の平和」とさえ呼ばれる300年近い平和を保ったのでですね。


もし徳川幕府が、「自由と平等」を前提に、実力のある大名が将軍になっても良いというルールを作っていたら、おそらく徳川幕府はあれほど長く続かず、たちまち戦乱になっていたでしょう。


日本は世界的にみて階級制や身分制が、ゆるい国であったが、それでも階級や身分、序列があることで「平和な社会」「秩序」を構築したとも言ます。

さあ、みなさんは「平等社会」か「競争社会」か、どちらを選べといわれたらどうします?


平等社会は、身分の低い人は、代々身分が低いままですけど、あきらめてしまえば、特に努力をすることありませんし、人と争ったり、競ったりすることもしなくていいんですから。


競争社会は、弱肉強食ですから、いつ誰に足を引っ張られたりするかわかりませんけど、実力次第でトップになれます。


わたしですか?


わたしは、平等なんてくそくらえ、競争なんてめんどうくさい派ですので、仙人として生きていきます。(笑)


巨椋修(おぐらおさむ)拝