日本は今こそ原子力研究に邁進すべきである!
なぜか?
実にカンタンな話しだ。
いま日本で原発事故が起きた。
これは、地理的にいえば不幸中の幸いであった。
西から東に風が吹く地理上、もっとも被害が少ない原発で事故があったからだ。
そして事故が起きたとき、その事故をおさめるために人が着る“防護服”ひとつ満足に開発できていないという事実がある。
今後、この国で新しい原発ができることはあるまい。
与党野党といった人たちも、それは否定しているし、国民もそれは納得するであろう。
しかし、いま、原子力研究をやめてしまうと、いまある原発を廃炉する研究すらもできないのである。
いま若く優秀な人ほど、原子力研究をやろうという人がいなくなるであろう。
それはつまり、いまある原発を廃する人材を育てることが難しくなるということである。
それもひとつやふたつではない。
原発は世界中に無数にあるのだ。
もし仮に、日本以外の……、たとえば台湾や韓国、中国で事故が起こった場合、優秀な研究者なり専門家がいないと、座して何も出来ないということになる。
人類史上で唯一原爆を2発くらい、ビキニ環礁で水爆実験の被害を受け、さらに世界最大級の原発事故を起こしてしまった国としては、いまこそこれまでの10倍以上の予算を使ってでも原子力研究に邁進するべきである。
そうして、10年以上かかるところを5年で
5年かかるところを1年でおさめる研究する必要がある。
という至極当たり前のことを思ったりする。
ま、いつかこんなことがあると思いつつ、これまでさんざん原子力の恩恵を受け、いざ事故が起こったとき、その企業ひとつに責任を負わせようとする人には、そんな当たり前のことは考えないのであろう。
と、上から目線でいってみたりする。
そして10年後20年後に……
後悔するのであろうなあ……