ふっと思い出したんですけどね。
オレが通っていた高校のこと。
賢明なる読者諸兄はもうご存知のことと思いますが、オレの小中学生の頃の成績たるや悲惨というものを乗り越えていたのですよ。
中3のときに大阪府下の中3生500人くらいが、いっせいに模擬試験を受けるということがありました。
その模擬試験は順位が全員出るのね。
で、オレ様の成績はというと、下から数えて20〜40くらい。
もちろん全力で挑んだ結果です。
その模擬試験は学校にいくと強制的に受けさせられるもので、中にはやる気がなかったり白紙で出す人もいるだろうから、オレの成績はもうほとんど
最下位
といって過言ではあるまい!
そんなオレだから高校に進学する気などなく、受け入れてくれるような高校などないと思ってた。
ところがあったんだね。
バカ高校が!
その高校がどれくらいバカ高校だったかというと、あるとき英語の試験のときに次のような問題が出た。
問; 食べる「パン」を英語に直せ。
出るかフツー、高校のテストでこんな問題。
でも、オレは自信がないのでちっちゃくて薄い文字で答えを書いた。
答; PEN
テストが終わってから、オレは成績のいい同級生に聞いたの。
オグラ「あの問題の答えやねんけど『PEN』でええんやろ?」
同級生「お……、おまえってホンマモンのアホやろ。それは「ペン」、正解は
「PAN」
やないか〜」
オグラ「マ……マジ? さすがにおまえはアタマええのう」
と、オレは友人を本気で褒め称えたのでした。
※正解;「パン」を英語に直すとブレッドBread。
そして高1のときに一緒に入学した同級生たちのうち、卒業時には3分の1くらいは減っていました。
そんな高校でしたから、同級生で大学や専門学校に進学するようなヤツは一人もいませんでした。
オレは無事、高校を卒業して数年後、町でばったり同級生に会ったことがあります。
オグラ「よ〜ッ、久しぶり〜」
同級生「お〜ッ元気か〜」
オグラ「みんな元気かの〜、全然会ってへんけど」
同級生「○○はヤクザになったらしいで、△△は人を殺して服役中ってウワサや」
これはすでに少年ジャンプあたりに出てきそうなバカ高校生そのものです。
ちなみに小中学生時代の国語の成績は、5段階評価で「1」か「2」でした。
それでも小説や書籍を書く商売をいましている。
図画工作の成績は「2」か良くて「3」
それでも漫画家やイラストを書く商売をしている。
保健体育の成績も「2」
それでも格闘技を教えてお金をもらっている。
学校の成績は大事だけど、それだけじゃないってことかもね。