巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

ホントにある怖い話




ぼく自身が体験した、当然、本当にあった怖い話を書こうと思ったのだけど……



これは、幽霊みたいな甘いモンじゃなくて、いわゆる暴力団とか、凶悪犯罪とか、精神障害犯罪者とかの話で、“祟り”とか“呪い”みたいないい加減なものじゃなくて、“逆恨み”による“復讐”とかになったり、加害者の自傷他害のおそれや、リアルに被害者の人が傷ついてしまったり、これからもそのおそれがあるのでやめとく。


そういった面だけみれば、ホラーやオカルトって、実に平和だなあ。



ただ、ホラーとかの話しが好きな人って、ものすごく鈍感な人とかが多いのも事実であったりする。

例えば、ぼくは神戸市出身であったりするのだけど、そのぼくの前で、


阪神大震災のときに大勢の霊をみた!」


なんてことを、うれしそうにいう人がいたりするのね。


関係のないその人にとって、“阪神大震災の霊”というのは、ネタであり、たのしいお話しの一部であるかも知れないんだけど、ぼくにとっては、リアルに、近所の人がたくさん亡くなった悲劇なわけなのだよ。



次の瞬間、ホンキでそいつを殴りそうになって、必死に腹が立つのをおさえていたんだけどね。



で、遠まわしに、そういう話しは不愉快だよと伝えるんだけど、鈍感なのかデリカシーがないのか、全然気が付かないの。



あと、ぼくがこれまで会った「霊が見える人」とか自称「霊能者」という人の、ほとんどが子どもの頃に虐待を経験した人であったり、一時期、親と離れてくらしていたり、家族に問題を抱えている人が多いのですよ。


それと、なんらかの心の病なるものを患っている人が多いような気がします。



だから、そういった人たちは、子どもの頃に、幽霊よりももっとリアルに怖い思いをしていたり、さみしい思いをしてきたりした人が多いってことだと思うよ。


その人たちが、子どもの頃に感じた、親から見捨てられるかも知れないという恐怖。


それが、ホントにあった怖い話しだと思うのココロ。


そういった人たちの特徴として、自分の痛みには人一倍敏感ではあるけれど、他人の痛みには鈍感になりがちになります。


まあ、自身が傷ついていて、他人の痛みに気を配れなくなっているからなんですけどね。


他人に気を配れないから、ますます嫌われて孤独になって、いわゆる“負の連鎖”ってヤツがはじまっちゃうのね。


これもホントにある怖い話しだなあ……