巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

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浦島太郎って残酷なお話かも知れない



 日本のむかしばなしに「浦島太郎」というお話があります。

 この話は、まず漁村の子どもたちにいじめられている亀を太郎が助けるところから、このお話ははじまります。


 わたしだって、クソガキどもが、街で犬や猫をいじめていたら

 「こらあっ、弱いものイジメをするんじゃない! そんなことする子は、天が許してもこのおいちゃんが許さん! 罰としてポケットのお小遣いを全部わたしなさい!!」

 といって、正義のために助けるかもしれません。ええ、あくまで正義のためにです。

 太郎の場合、報酬は銭ではなく亀の背に乗って、龍宮城へと向かうことになります。

 もちろん、太郎がそれを望んだわけではありません。亀がお礼にと乗せてくれたのです。


 龍宮城は海中にあるイメージだから、本当ならここで

 「なんで太郎は溺死しねぇんだ?」

 とツッコミたくなりますがが、そのことは気にしないで置くことにしましょう。
 大体、亀が喋るだけでもおかしいのですから。

 わたしなら、喋る亀を捕獲したら、そっこく捕獲して見世物にしますが、太郎はそうしませんでした。

 龍宮城に行けば、亀を見世物にする以上の利益があると踏んだのかも知れません。



 オカルトファンによると、亀はUFOで竜宮城はUFOの母船だったという説があります。

 その真偽は不明ですが、太郎は龍宮城へゆき、乙姫の接待を受けます。

 そして太郎や乙姫の前で、「鯛やヒラメが舞い踊り」ます。

 もしこのとき、鯛やヒラメを目の前で舞い踊らせながら、鯛やヒラメのお刺身とか、文字通り鯛やヒラメの【踊り喰い】とかを食べていたら、ちょっと残酷な話になりますね。


 でもわたしは乙姫と太郎は、絶対、海草サラダに舌づつみを打っていたとは思えません。龍宮城のご馳走は、やっぱり刺身など海鮮料理であったとイメージしています。


 もしかしたら、鯛やヒラメを踊らせて食べるどころか、踊らせた魚たちを生きながら焼いたり、蒸したり、煮たりして食べたかも知れません。


 太郎も嫌いではないはずです。

 だって太郎の職業は漁師。

 亀の背に乗っている太郎は、しっかり釣り竿と魚篭をもっているのですから。


 こう考えると童話「浦島太郎」というのは、残酷なお話であるのかも知れません。

 ちなみにある研究者によると、浦島太郎は日本から琉球やフィリピン、ハワイなどといった南の島に流れ着いた漁師の話で、南国ですから日本のように四季がないため、何年いたかわからず、日本に戻ってきたときには、何十年もたっていて、太郎はおじいさんになっていたという話が元なのではないかという説もあるそうです。





巨椋修(おぐらおさむ)拝





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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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