巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)のブログ。連絡先は osaogu@yahoo.co.jp

白米の多食はユダヤの陰謀だった⁉

白米陰謀論というのを考えた。
なんでも陰謀論のひとつに戦後、GHQが日本に小麦粉を押し付けることで日本を食から支配しようとしてというものがある。

陰謀論政党「参政党」の吉野敏明氏は、
『小麦とはメリケン粉、つまりアメリカから来た粉ですから、戦前の日本には存在しませんでした。メリケン粉を食べるようになってから、日本人のがんが増えているわけです』
と、小麦粉は少なくとも平安時代以前から日本にある。うどんやそうめんがあり、戦国時代には南蛮菓子としてカステラが作られていた。
江戸時代になり日本人の健康を損なったのは小麦粉ではない。白米である。日本で白米が食べられたのは江戸・大阪といった大都市のみであった。
 
やがて明治維新になり、日本は帝国陸海軍を抱えるようになる。
 
日本に脅威を覚えたロシアのユダヤ金融機関は、日本にある噂を流す。「軍隊に入ったら白まんまが腹一杯食える」という噂である。
日本は瑞穂の国というほどコメ信仰がある国であり、庶民にとって白米を腹いっぱい食べるというのは夢であったのだ。
軍隊に入ったらその夢がかなうと思った人々は軍隊に殺到した。軍としても白米を食わさないと反乱がおこるかもしれず食わすしかなかった。食わしてさえいえば、日本人はいうことを聞いた。
ユダヤ人は知っていたのだ。白米を食べすぎるとビタミンB1欠乏症である脚気になることを。玄米、胚芽米、雑穀米、麦飯、パンなどにはビタミンB1が入っているが、白米には入っていないことを。
海軍はこの陰謀に気が付きいち早く、パン食など小麦粉を使った料理を使ったため、脚気による死亡者は出なかったが、陸軍は悲惨であった。
日露戦争では戦死者より脚気による死亡者の方が多かった。
そして断固として、陸軍に小麦粉食や麦飯を入れなかったのが鴎外森林太郎であったことは知られた事実だ。

文豪森鴎外は軍医でもあった
森鴎外は、ロシア系ユダヤ人と組むことで陸軍最高位の軍医の地位と、小説家による地位を手に入れたのである。
ちなみに日本人はその後もこの陰謀のせいで脚気に苦しめられ、1960年代に発売されたアリナミン脚気予防の薬であることはあまり知られていない。

戦後しばらくまで脚気は国民病であった


※白米陰謀論はジョークだけど、陸軍が白米に固執し、脚気で多くの死者を出したのは事実。それをリードしたのが森鴎外であるのは事実で、海軍がパン食等で脚気による死者がでなかったのも事実なんだよね