巨椋修(おぐらおさむ)の新世界

作家・漫画家 巨椋修(おぐらおさむ)が適当に書いているブログ。

[格闘技][エッセイ]気の武術、神秘の武術は幻想なのか?



土曜日に異種格闘技戦【巌流島】において、60歳達人古流柔術の達人が出場するということで、大きな話題になった。




※ (※私と闘ったあと、相手が「もういいです」って言ってくれるといいですね|渡邉剛(大円和柔術)) より(※写真:イーファイトより)

試合前のインタビューによると、武術をはじめたのが40歳だという。


さらに「私の大円和(だいえんわ)柔術では、大会とか試合がないんです。実際、武術となると、相手があって初めて現象があるわけで、どういう相手にも通用するようなことを考えて行かなきゃならない」


と指導者としての修行が、出場の動機であったようだ。


自分の武術を信じ、弟子ではなく自ら実験として行動したことには、正直頭が下がります。


さらにインタビューにおいて


渡邉 いや、他流試合に勝つとか負けるとかではなく、自分の技術の中身を磨きあげていくためには、ここで他流との接触を持つことで、自分も勉強することができるだろうという考えです。要するに自分を磨くための、外に出る大会だと思ってください。あくまで自分を高めていく一環として、外へ出てみたいのです。


——良く知られた言葉で説明すると、先生の使うテクニックは『合気』という表現では間違いですか?


渡邉 『合気』という特殊な技術を使っています。

(中略)

渡邉 『合気』そのものが、ほとんど知られていない技術なので。触った時に相手は崩れてしまう。要するに、相手を崩してしまう技術なんですよ。


触ったときに相手は崩してしまう技術。



力を無効化させてしまう技術。


もしそれがあれば、確かに、それは武術武道の理想であり極意でありましょう。


さて、その結果は・・・

開始15秒でKO負けであった。



私はこの試合を映像で観ることができたのだが、相撲の蹲踞の姿勢の相手に、直突きを仕掛け(それも決して鋭くない・・・)、それで体制を崩してしまう達人。



(※写真は、直突きを放ったところ、外してしまい、状態が前のめりに泳いでしまっている達人)



そこでお互いにぶつかり、軽くもみあい。やがて達人は、まるで“崩れるように倒される”


そこで、ボディに数発のパンチをもらい


やっとのことで立ち上がる。




その達人に対して、対戦者は右のフルスウィングパンチを空振り。


返す左のフルスウィングがヒット!



(参照 引用:「巌流島」合気柔術の達人・渡邉剛、中島大志に開始15秒でKO負け より(※写真:イーファイトより)




その一撃で達人は倒れ、KO負けという結果であった。



実はこの試合、私の友人でもある格闘技出版社㈱フルコムの山田編集長が、巌流島の谷川貞治広報部長に、やめるように進言し、それが入れらないとなると、山田編集量が「じゃあ、ローキックだけにして、合気の選手がケガをしないように」ともいったらしい。


しかしそれも入れられず、このような結果になってしまった。



選手に大怪我がなかったのが幸いと言わざるを得ない。



さすが、格闘技にくわしい山田編集長は、結果がよくわかっていたようだ。実は、この試合をやっている頃、山田編集長と一緒に、㈱フルコムを経営している友人のノザワ氏が、ちょうど我が家に遊びにきていて


「もう、結果はわかっています。八百長か、古流の選手が逃げ回らなければ、試合はあっというまに終わります。我々は試合をやめるように進言したのですが・・・」


と、いっていた。そしてその予言通りになってしまったわけだ。




おそらく、この合気の選手はこれまで『本気で殴りかかってくる相手』と対したのは、初めてだったのであろう。


型稽古の中だけで、自分の幻想を作り上げてしまったのであろう。


彼は、現実を知らず、あるいは、そこにあるににもかかわらず避けてしまい見ないで、自分が作り上げた、あるいは先人たちが作り上げた幻想に酔っていたのかも知れない。




私は、そのときフト、自称合気の達人の柳龍拳氏が、「私はヒクソンよりも強い! ヒクソンと戦わせろ!」とネットで公言し、若い格闘家と戦ってしまった事件を思い出した。


このときも「本当に、世の中に合気の達人はいるのか?」と、ずいぶん話題になったものだ。


結果は、今回と同様、悲惨なものであった。





おそらく、彼もこれまで『本気で殴りかかってくる相手』と対したのは、初めてだったのかも知れない。


彼もまた、現実を知らず、あるいは見ず、自分が作り上げた、あるいは先人たちが作り上げた幻想に酔っていたのであろう。





他に海外ではこんな映像もある。



う〜ん・・・ 今回紹介した映像や試合結果は、あまりにも合気とか古流に気の毒なものばかりである。



そう言えば太極拳の達人と白鶴拳の達人が試合をしたという映像も残っている。



(※参照:フルコンタクト空手家、合気道を学ぶ より

実際に、公衆の前で殴り合う勇気は認めるが・・・


少なくともいまのところは・・・ これが“達人”の試合だといわれると、正直「?」としかいえない。




以前、素人を相手にして通用しなかった、合気道の高段者が、こんな言葉を漏らしていたのを思い出した。







合気は、気の合う人とやらないと通用しない







うむッ・・・ としかいまは言えない。



幻想を見るのもいい。



神秘やオカルトを信じるのも構わない。





しかし、格闘技や武道は一つ間違えれば、命にかかわることを知っておいてほしい。



選手は死んでもいいと思っているのかも知れないが


あまりに弱すぎ、下手すぎる相手を、うっかり殺してしまう、相手の選手の気持ちも考えてほしいものだ・・・




ふざけるな(怒)!!






巨椋修(おぐらおさむ)拝




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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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